2023-05-27 本の紹介 読書記録 こんにちは。音です。今日は本の紹介になります! ジャン・クリストフ物語 ロラン・ロマン【原作】宮本 正清【翻案】 ベートーヴェンの生涯をモデルに書かれた傑作大河小説 作者のロマン・ロランは1866年にフランスで生まれた作家。学生時代には文学のみならず、音楽も愛好し、ピアノもたしなんでいたそうです。今回紹介する『ジャン・クリストフ』が執筆されたのは1903年から1912年のこと、1915年にノーベル文学賞を受賞した作品です。ベートーヴェンの生涯をモデルに書かれた全10巻の大河小説の縮約版、少年時代編です。 もう少し詳しくいきましょう! ロマン・ロランのプロフィール ロマン・ロラン(Romain Rolland, 1886-19444)は、フランスのニエーヴル出身の作家です。戦争反対を世界に訴え続けた理想主義的ヒューマニズム・平和主義・反ファシズムとして知られています。1915年にノーベル文学賞を受賞しました。第1次、第2次世界大戦中はスイスに住み、作家生活を続けました。 ロマン・ロランの著書 主な著書は『ジャン・クリストフ』『ベートーヴェンの生涯』『トルストイの生涯』『愛と死との戯れ』『マント-ヴァの包囲』など多数あります。『ジャン・クリストフ』はソルボンヌ大学の音楽史教授時代に書いた作品です。 ロマン・ロランの名言集 ・英雄とは、自分のできることをした人である。ところが、凡人はそのできることをしないでできもしないことを望んでばかりいる。 ・けっして誤ることがないのは何事もなさない者だけである。 ・幸福とは、自分の分を知って、それを愛することである。 本自体はこどもでも読みやすい一冊となっています。 フランス人の作家が、ドイツ生まれでウィーンで活躍したベートーヴェンをモデルに作品を書くとは、興味深いなと思いました。もちろん、ベートーヴェンは素晴らしい作曲家であり、その上、波乱万丈な人生を歩んだ作曲家。でもなかなか、“ベートーヴェンをモデルに”とは思いつかなったはず。 『ジャン・クリストフ』を書いていた当時、音楽史教授をしていたロマン・ロランは、ベートーヴェンをこう書きたかったのかな、と想像しながら読むのも面白いと思います。 ぜひ、ご一読ください! 2023.05.28.