本の紹介

 

 

 

こんにちは。音です。
今日は本の紹介になります!

ジャン・クリストフ物語

 

ジャン・クリストフ物語

 

ロラン・ロマン【原作】宮本 正清【翻案】

 

ベートーヴェンの生涯をモデルに書かれた傑作大河小説

  作者のロマン・ロランは1866年にフランスで生まれた作家。学生時代には文学のみならず、音楽も愛好し、ピアノもたしなんでいたそうです。今回紹介する『ジャン・クリストフ』が執筆されたのは1903年から1912年のこと、1915年にノーベル文学賞を受賞した作品です。ベートーヴェンの生涯をモデルに書かれた全10巻の大河小説の縮約版、少年時代編です。



もう少し詳しくいきましょう!

ロマン・ロランのプロフィール

 ロマン・ロラン(Romain Rolland, 1886-19444)は、フランスのニエーヴル出身の作家です。戦争反対を世界に訴え続けた理想主義的ヒューマニズム・平和主義・反ファシズムとして知られています。1915年にノーベル文学賞を受賞しました。
第1次、第2次世界大戦中はスイスに住み、作家生活を続けました。

 

ロマン・ロランの著書

 主な著書は『ジャン・クリストフ』『ベートーヴェンの生涯』『トルストイの生涯』『愛と死との戯れ』『マント-ヴァの包囲』など多数あります。
ジャン・クリストフ』はソルボンヌ大学音楽史教授時代に書いた作品です。

ロマン・ロランの名言集

・英雄とは、自分のできることをした人である。
ところが、凡人はそのできることをしないで
できもしないことを望んでばかりいる。


・けっして誤ることがないのは
何事もなさない者だけである。

・幸福とは、自分の分を知って、それを愛することである。




 本自体はこどもでも読みやすい一冊となっています。
 フランス人の作家が、ドイツ生まれでウィーンで活躍したベートーヴェンをモデルに作品を書くとは、興味深いなと思いました。もちろん、ベートーヴェンは素晴らしい作曲家であり、その上、波乱万丈な人生を歩んだ作曲家。でもなかなか、“ベートーヴェンをモデルに”とは思いつかなったはず。
 『ジャン・クリストフ』を書いていた当時、音楽史教授をしていたロマン・ロランは、ベートーヴェンをこう書きたかったのかな、と想像しながら読むのも面白いと思います。

 
ぜひ、ご一読ください!


2023.05.28.