調べもの╎ドストエフスキ

 




こんにちは。音です。

 

今日は【ドストエフスキ】について。
シェイクスピアに続き、作家を取り上げてみました。
それでは、いきます!

 

ドストエフスキについて
 フョードル・ドストエフスキ(Fyodor Dostoevsky)は、1821年にモスクワに生まれ、1881年サンクトペテルブルクで亡くなった作家です。19世紀のロシアを代表する、世界的に有名な文学者です。彼の作品は、人間の内面や倫理的な問題、社会の闇を描き出し、深い洞察と情熱的な筆致で読者を魅了しました。

ドストエフスキの作品
 ドストエフスキの作品は、人間の心の葛藤や罪悪感、神への信仰といったテーマを探求していると言われています。彼は、登場人物の内面世界を描くことに重点を置き、独自の文体で深い心理描写を行いました。重厚で哲学的な要素を含みながらも、人間の普遍的な感情や葛藤を描いているため、多くの人々に読まれてきました。彼の作品は文学の傑作とされており、その影響は現代の文学や思想にも及んでいます。人間の複雑な心の内側や倫理的な問題について考えることができ、文学の力を通じて、深い洞察をもたらしてくれます。

代表作について

罪と罰(1866)
 主人公は貧しい学生のラスコーリニコフ。彼が、自分の理論に基づいて老婆を殺害するところから物語が始まります。彼は犯罪を犯した後の心の葛藤、罪悪感に苦しむ中で警察との心理的な攻防戦を繰り広げられる様子を描いています。同時に、彼は周囲の人々との関わりの中で自らの罪と向き合い、贖罪の道を探します。物語はラスコーリニコフの内面の葛藤や成長、そして彼の選択と結果に焦点が当てられ、人間の心の闇や倫理的な問題を描き出しています。

 

「白痴」(1868)
 主人公のムィシュキン公爵が精神的な障害を持つ若い女性ナスターシャと出会い、彼女をめぐる人間関係や複雑な愛憎劇を描いた物語。ムィシュキンは純真で善意に満ちた人物であり、彼の存在は周囲の人々に深い影響を与えます。物語は、愛、人間の複雑さ、社会の矛盾をテーマにしており、ドストエフスキの心理描写の才能が発揮されていると言われています。

カラマーゾフの兄弟(1880)
 父フョードル・カラマーゾフとその三人の息子、ドミートリー、イワン、アレクセイの複雑な関係を描いています。ドミートリーは父に対する怒りを抱き、イワンは論理的な思考を持ち、アレクセイは純粋な心をもっていました。この物語は父の殺害事件をめぐって、「愛」「宗教」「道徳」「犯罪」といったテーマについて対立します。兄弟たちの心の葛藤や家族の秘密が明らかになり、彼らはそれぞれの道を選択しながら、自らの罪や苦悩と向き合っていきます。人間の本性と倫理的な問題を深く掘り下げた作品といえます。



人間の深層心理が、文学にもより深みを与えているような、
人間の思想、そうした内的な情報を文字で伝える、
その意味は何なのでしょうか。
そして、それが何百年も語り継がれている。

人間は変わってきたのか、はたまた変わっていないのか。
内容だけでなくそうしたことも考えさせられました。


2023.05.30.