FPの勉強 ⑥

 

 

 

こんにちは。音です。

前回の続きに行きたいと思います!

 

 

2⃣住宅資金計画
マイホームの購入は住宅ローンだけでなく、頭金や諸経費(登記費用、税金、引っ越し費用など)も必要で、物価価格の2~3割程度を準備することが望ましいとされています。

・マイホームを一括で買う人はほとんどいません。どうやってお金を借りるか、返すかという仕組みについてです。

 


● 住宅ローンの金利
住宅ローンの金利には、固定金利変動金利⑶固定金利選択型の3つがあります。

 

⑴固定金利
ローンを組んだ時の金利が、返済終了まで変わらないもの

⑵変動金利
返済の途中で、市場金利の変動に応じて適用金利が見直されるもの

⑶固定金利選択型
一定の期間は固定金利、その後、金利が見直され、変動金利または固定金利を選択するもの

 

● 住宅ローンの返済方法
住宅ローンの返済方法には、⑴元利均等返済と⑵元金均等返済があります。元利均等返済は毎回の返済額(元金と利息の合計額)が一定の返済方法です。一方、元金均等返済は毎回返済する元金の部分が一定の返済方法です。

・元利、元本の「元」は元本の意味。すなわち借りたお金のこと。ローンは、借りたお金だけでなく、利息も返す必要があります。

⑴元利均等返済
当初は利息の返済割合が多いですが、返済が進むにつれ、元金の割合が多くなります。
・[元]本+[利]息を同じ金額ずつ返済する方法。そのため、ローン返済の1年目は借りている金額が多いため、ほとんどが利息になります。ただし、返済期限が近くなるにつれ、金額は少なくなるため、利息も少なくなる。毎年同じ返済金額で、ローンと利息を少しずつお金を均していく感覚。

⑵元金均等返済
当初は返済額が多いですが、返済が進むにつれ、返済額が少なくなります。
・毎年、同じ額([元]本の[金]額)を返済していく方法。例えば、2,000万円のローンを100万円ずつ返済する場合、初年度は返済額100万円+2,000万円に対する利息になるが、返済最後の年は返済額100万円+100万円に対する利息になる。


・この二つは、利子をどう扱うかという違いになります。
・借入金や返済期間、金利などの条件が同じ場合、総返済額は元金部分が早く減る元金均等返済の方が少なくなります。(毎年コツコツと返しているから。元本が早く減つろ、それに伴い利息も早く小さくなる。)
・ただ、多くの人が元利均等返済を使います。


● 住宅ローンの繰上げ返済
住宅ローンの返済期間中に、毎年の返済以外に元金の一部または全部を返済することを繰上げ返済といいます。繰上げ返済をすることで、その分の利息を減らすことができます。繰上げ返済には、期間短縮型返済額軽減型の2つがあります。


⑴期間短縮型
返済期間を短縮します。毎回の返済額は変更せず、返済期間を短くする方法です。繰上げ返済した元金を、ある期間に充当することにより、その短縮した期間部分の利息が軽減します。

⑵返済額軽減型
毎回の返済額を軽減します。返済期間は変更せず、毎回の返済額を少なくする方法です。繰上げ返済をした元金を、ある期間に充当することで、その期間中の利息が軽減し、それに伴い返済額も軽減します。


・期間短縮型と返済額軽減型では、期間短縮型の方が利息軽減効果が高くなります。また、早い時期に繰上げ返済をする方がより利息軽減効果が高くなります。
・お金は借りている期間が長いほど、利息の額が高くなります。この2つは、⑴早くローンを返したいか、⑵毎月の返済額を減らしたいかという目的の違いを理解することが大事です。


● 住宅ローンの種類
住宅ローンの種類には、公的ローンと民間ローンがあります。公的融資の代表的なものが財形住宅融資。民間融資の代表的なものには住宅金融支援機構の金融機関と提携したフラット35があります。

・財形住宅融資(公的ローン)
条件:財形貯蓄を1年以上継続して積み立てて、貯蓄残高が50万円以上ある。
融資額:財形貯蓄残高の10倍以内(最高4,000万円)で、住宅取得額の90%が限度。
金利5年固定金利(5年ごとに適用金利を見直し)。

・フラット35(民間ローン)
条件:申込日に70歳未満であること。本人や親族が住むための住まいであること。
融資額:購入価格や建設資金の100%まで(最高8,000万円)。
返済期間:最長35年(完済時の年齢は80歳以下)。
金利固定金利(適用金利融資実行時点)。利率は取扱金融機関がそれぞれ独自に決定。
その他:保証人や保証料は不要。繰上げ返済の手数料は無料で、窓口は100万円以上、インターネットは10万円以上から行える。

✎ܚ oto's memo
財形貯蓄
定期的に積み立てていく住宅取得を目指した貯蓄(55歳未満の勤労者であること等が要件)

フラット35(民間ローン)の補足説明
フラット(Flat)は平、これは、固定金利が平という意味です。住宅ローンは働きながら返済するものなので、返済期間が長期にわたります。フラット35は、最長35年間借りることができ、これは言い換えれば、35年かけて返済するということになります。そのため、借りるためにも年齢制限があります。
民間ローンは、銀行、信用金庫、保険会社などさまざまな金融機関で取り扱っています。長期金利の住宅ローンで、適用金利は融資実行時点のものになります。


● 老後資金
退職後や老後の生活設計を、リタイアメントプランニングといいます。主な老後資金の原資は、働くことによる収入のほか、退職金、年金(公的年金企業年金)、貯蓄になります。


2023.04.19.