FPの勉強 ④

 

 

 

こんにちは。音です。

今日はFPの勉強。まさにファイナンシャルなプランニングという感想…。

可能な限り、簡単な言葉でまとめてみました!

 

 


■ 資産計算で使う6つの係数

 

ライフプランニング、将来の資金計画を立てる際には、様々なシミュレーションが必要になります。そんな時に活用したいのが6つの係数。これらを用いて資産を計算することができます。


6つの係数は、おおまかには3つのケース(ⒶⒷⒸ)に分けられます。
Ⓐ最初からまとまった金額を運用するか。
Ⓑ少しずつ積み立てていくか。
Ⓒ今あるまとまった資金を年金のように取り崩して受け取りたいのか。
それぞれのケースによって計算する係数が異なります。

 

● 6つの係数 (この記事の最後に表も掲載)

Ⓐ一括で運用するもの

①終価係数
今ある金額を複利運用したときに、将来いくらになるのかを求める係数
②現価係数
毎年、複利運用して一定の金額を貯めるために、今いくらあればいいのかを求める係数

Ⓑ積み立てて運用するもの

③年金終価係数
芽依年複利運用しながら一定の金額を積み立てた場合、将来いくらになるのかを求める係数
④減債基金係数
毎年、複利運用して一定額を貯めるのに、毎年、幾ら積み立てればいいのかを求める係数。

Ⓒ取り崩して運用するもの

⑤資本回収係数
年金原資を複利運用しながら受け取れる年金額や借入金に対する利息を含めた毎年の返済額を求めるとき
⑥年金現価係数
希望する年金額を受け取るために必要な年金原資を求めるとき


✎ܚ oto's memo
係数
掛ける数字のこと。例えば、3✕2=6の場合の2のこと。

複利運用
資産運用には単利と複利があります。単利は元本のみに利息が付くのに対して、複利は利息を元本に組み入れ、合計金額に利息が付きます。

年金原資
将来受け取る年金の元となる積立金のこと。


・「〇〇係数を使って計算する」という係数の名称と計算式を暗記することより、顧客がFPに求めるのは「実際、自分たちは月にいくら貯金すればいいのか」ということ。以下の3ステップで攻略しよう!

6つの係数の計算方法
⑴問題文からおよその係数の値を推測する
⑵およその値より係数が大きいか小さいかを考える
⑶表から該当する値を選択して計算する


例題

毎年年末に一定額を積み立てながら年利率3%で複利運用した場合、20年後に1,500万円となる貯蓄計画においては、毎年の積立金額は( ア )円となる。


⑴問題文からおよその係数の値を推測する

・1,500万円という分かっている数字に、〇〇係数を掛けると( ア )円、すなわち毎年積み立てる必要な額を求めることができる。
・20年かけて1,500万円積み立てるということは、[1,500万円÷20]をすれば求められるが、係数は必ず”掛ける”ものなので、[÷20] ⇒ [×20分の1]で計算する。

・そのため、運用を一切しなかった場合は…
 1,500万円✕20分の1=75万円
        ↖20分の1=0.05(予想されるおよその係数)
→ 1年間で75万円積み立てれば、20年で1,500万円を貯蓄することができる。

・しかし、この問題では「複利運用」をしているため…
毎年貯蓄している75万円は、複利の効果で金額が少しずつ増えている。


⑵およその値より係数が大きいか小さいかを考える
・⑴で、係数は0.05くらいであることがわかった。
・実際は運用するため、毎年の積立額は75万円よりも少なくてよい。
→ 係数も0.05より小さくなる!(答えが小さいから、掛ける数字も小さくてよい)


⑶表から該当する値を選択して計算する

         10年     20年
終価係数     1.3439    1.8061
現価係数     0.7441 0.5537
減債基金係数 0.0872 0.372
資本回収係数 0.1172 0.0672
年金終価係数 11.4639 26.8704
年金現価係数 8.5302 14.8775

積立年数が20年の値で0.05より小さいのは減債基金係数の0.0372のみ
[1,500万円✕0.0372=558,000円]
558,000円を積み立てれば、将来1,500万円の貯蓄ができる。

✁┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈✁┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈✁┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

❮  6つの係数 ❯

現在の資産から将来の資産を計算  将来の資産から現在の資産を計算
Ⓐ①終価係数(一括で運用)      Ⓐ②現価係数(一括で運用)
Ⓑ③年金終価係数(積み立てて運用)  Ⓑ④減債基金係数(積み立てて運用)
Ⓒ⑤資本回収係数(取り崩して運用)  Ⓒ⑥年金現価係数(取り崩して運用)

 

 

2023.04.15.